こどもごはんを作るにあたって気をつけたいこと
「くふう キッズごはん」は「こどもの食の悩みを解消したい」という小さなこども (離乳食完了後から小学生)のいるご家庭のママやパパに向けて、もっと気楽に楽しく親子の食の時間を過ごしてほしい という想いをこめてスタートしました。そしてサポーターのみなさまが、ご自身の経験や知識に基づいたリアルに役立つ 情報としてこどもごはんのアイデアやレシピ、悩み解消のコツなどをお届けしています。
そのため、掲載されている投稿内容に記載されている対象年齢等はあくまでも目安となりますのでご了承ください。 お子さま自身の年齢、成長段階、食の進み具合、そのときの食欲や健康状態をもとに、保護者のかたが判断し、 ご家庭で試していただくようお願いします。
小さなこどもは、身体機能の面からいえば、粗しゃく機能、消化機能がまだ成長の途中段階にあります。 また、大人に比べると病気や菌などに対する抵抗力が弱いのも特徴です。
したがって、食事の量・形態・固さ・加熱状態なども、投稿内容を参考にしながら、必要に応じて小さくしたり 柔らかくしたりなど、ご自身のお子さまに合わせて調整してください。また、食物アレルギーへの対策として、 食べたことがない食材であれば、少量から試すことをオススメします。
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小さなこどもに食事を提供するにあたって、一般的な調理方法や食材の取り扱い方法においてとくに注意が必要な点をご案内します。
成長・発達に合わせて避けた方がいい食材や調理法に注意が必要なものがあります
消化機能が安定する時期まで、避けたほうがよいもの(参考年齢:3歳未満)
- 生ものや半熟の卵
- カスタードやチョコレート、アイスクリームなど
- 離乳食以外のインスタント食品
商品表示に対象年齢があっても、最初は注意して与えるようにしてください。また、量に関しても「あげすぎ」にならないよう、お気をつけください。
味覚機能が安定する時期まで、避けたほうがよいもの(参考年齢:5歳未満)
- 炭酸や唐辛子・スパイスなどの刺激物(カレー粉などは少量であれば幼児からOK)
- 市販のポテトチップスなどの菓子類やカップラーメンなど塩分量が高いもの
咀しゃく機能が安定する時期まで、注意が必要なもの(参考年齢:小学校中学年ごろまで)
- こんにゃくゼリーやミニトマト、豆類、餅など、のどに詰まる危険性が高いものは、ひと息に飲み込まないよう細かくしてから食べさせるなど、形状に工夫をしましょう
- おにぎりなどの大きさも、年齢や身体の大きさにあわせて、丸飲みの危険性のないものを提供しましょう
- カステラや食パン、ゆで卵などパサつくものや、乾燥海苔やわかめ、葉もの野菜、硬いマッシュポテトなどのどに貼りつきやすいものも、飲み込みづらいので、食べる際に水分もあわせて摂るようにしましょう
免疫力・抵抗力の弱い小さなこどもは食中毒予防への配慮がとくに必要です
食中毒は気温と湿度が高まる初夏の時期から秋ごろまでがとくに注意が必要です。
- 食中毒予防の原則として、「清潔」「迅速」「加熱」「低温冷凍」を心がけましょう
加熱調理食品は、その中心部が75度以上に加熱されるようにしなければなりません。 から揚げの鶏肉など、表面だけではなく中心部までしっかり加熱したことを確認してから、 提供してください。また、肉・魚類を調理する際には素手ではなくビニール手袋を付ける とより安心です。
- 調理後時間が経ってから食する「お弁当」はとくに注意をしましょう
- 雑菌の混入を防ぐため、素手ではなく菜箸やビニール手袋を付けて調理したり詰めたりしましょう
- おにぎりは、ごはんを冷ましてから、素手ではなくラップ等でにぎりましょう
- おかずもご飯も必ず冷ましてからお弁当箱に詰めましょう
- 彩り用のレタスやミニトマトなど含め、生野菜は入れないようにしましょう
- 汁気のあるものはよく汁気をきってから詰めましょう。おひたしなど水気の多い調理法は避けましょう
- おかず類が接しないようおかずカップなどに入れてから、詰めましょう
▼気になる方はぜひこちらも参考にしてください
●1歳未満の子にはハチミツを絶対与えないでください!!
ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があります。 腸内環境が未発達な乳児が摂取すると、「乳児ボツリヌス症」を発症するリスクがあります。
腸内環境が未発達な乳児の場合、ハチミツに含まれるボツリヌス菌の芽胞が腸内で増殖し、毒素を生成することがあります。 主な症状は、便秘・哺乳力の低下・脱力・泣き声が小さくなる・首のすわりが悪くなるといったものです。 重症化すると呼吸困難にもなり、生命への危険性が生じます。
いいえ、リスクは残ります。ボツリヌス菌は熱に強いため、通常の加熱や調理ではハチミツに混入されている可能性が高いです。 1歳未満の赤ちゃんに、ハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないよう、厚生労働省も呼びかけています。
▼気になる方はぜひこちらも参考にしてください
●離乳食は厚生労働省の支援ガイドを参照しましょう
離乳食については、厚生労働省やWHO(世界保健機関)によって、その定義や最新の情報が発信されています。 ぜひこちらを参考にしてください。
お住まいの自治体などで詳しい講習会や相談会などが開催されることも多いので、ぜひそちらも参考にするとよいでしょう。
一般的に、生後5~6ヵ月から2歳になるまでの間に、赤ちゃんの成長・発達に伴い、母乳や育児用ミルクだけでは不足する エネルギーや栄養素を補うための幼児食へ移行するまでの途中段階で摂らせる食事になります。最近では、WHOが「補完食」 についても推奨をしています。