📝 この記事について(編集部)
「0歳を連れて遠くまでは無理。でも、そろそろ一泊したい」——そんなときのために、横浜から乗り換えの少ない熱海・箱根・湯河原の宿を、公式サイト・予約サイト・ミキハウス子育て総研の公開情報をもとに編集部が整理しました。選び方の軸は「赤ちゃんが泊まれるか」だけではなく、親の番がちゃんと来るか。そこを編集部で見立てました。取材に基づくものではありません。料金・サービス・月齢の条件は変わることがあるため、最新の内容は各宿の公式サイトでご確認ください。
0歳の旅で、いちばん先に削りたいもの
遠くまで行かなくていい。そう決めてしまうと、はじめての一泊はぐっと組み立てやすくなります。
そのうえで、「近さ」を時間の長さだけで測らなくてOKです。抱っこ紐とベビーカーを抱えて動くときに効いてくるのは、分数よりも乗り換えの回数のほうかもしれません。
その点で、横浜は恵まれた場所にあります。東海道線は横浜から熱海まで一本で、湯河原はその一駅手前。箱根や伊豆方面も、小田原か熱海で一度乗り換えれば温泉地の入り口まで行けます(宿の最寄りまでは、そこからバスや送迎を使う場合があります)。新横浜からなら新幹線こだまも熱海に停まります。乗る電車や時間帯で所要時間は変わるので、具体的な時間は経路検索で確かめてください。ここで言いたいのは、階段を担ぐ回数が少ない方角に、温泉地がまとまっているということです。
「親もゆっくり」の中身を、3つに分けてみる
赤ちゃんを歓迎してくれる宿は、思っているよりたくさんあります。そのうえで、親も湯につかっていいし、座って温かいものを食べていい。「この子が楽しめたから、それで十分」で終わらせなくてOKです。
一泊のうちに自分の時間が少しでも戻ってくると、帰り道の景色がすこし違って見えそうです。その工夫を、この記事では3つに分けて見ています。
- ①湯の順番待ちをなくす:貸切風呂や客室の露天があれば、人目も時間制限もなく、親も交代で湯につかれる
- ②ごはんを運ばない・作らない:お部屋食や個室、離乳食の提供があれば、離乳食を詰めて持ち歩かず、座って食べられる
- ③夜のいち時間だけ、手を離す:託児があれば抱っこを、料金が込みなら「これはいくら足されるんだろう」という判断を、短い時間だけ手放せる
以下の宿はいずれも、おやこ旅で0〜2歳から泊まれる宿として集めているものです。①②③のどれが自分にいちばん効くかで選んでみてください。
熱海——横浜から一本で、海のそばへ
星野リゾート リゾナーレ熱海(熱海)
③に効く一軒。 夜の時間だけ子どもを預けられる託児サービス(ナーサリー)があり、遊具やベビーベッドを備えています。公式では30分1名1,000円、和食ダイニング「花火」を利用する場合は夕食時間中(150分)無料と案内されています。
大人だけで、湯気の立つものを最初のひと口目で食べる。それがどれだけ久しぶりか、思い出せないくらいかもしれません。預かってもらえるのは生後6ヶ月から未就学児までと公式に案内されています(3日前17時までの事前予約制)。生後半年より前の旅では使えないので、その時期は①や②のある宿を選ぶほうが安心です。6歳までは親の添い寝で泊まれます(人数の上限や食事の条件はプランによって変わるため、公式サイトで確認してください)。
ホテルニューアカオ(熱海市)
②に効く一軒。 ビュッフェレストランに離乳食の用意があり、持参した離乳食の温めにもレストランで対応してもらえます。ベビーベッドの貸出、添い寝も可。全室オーシャンビューで、浜までは徒歩0分。
離乳食を家で仕込んで、保冷バッグに詰めて、温められる場所を探す——あの段取りを、ひとつ減らせそうです。約500席のシアターレストラン「錦」のビュッフェのほか、フレンチや日本料理のコースも選べます。温泉露天風呂と檜風呂があり、最寄りは熱海駅。駐車場は207台(1泊1,000円)です。
亀の井ホテル 熱海(熱海市)
①②に効く一軒。 ベビーベッド・加湿空気清浄機・おむつ用ゴミ箱をそろえたベビールームがあり、ビュッフェ「ATAMI BOLD KITCHEN」のキッズコーナーには離乳食の用意があります。お風呂は天然温泉の半露天風呂と内湯で、寝湯も。
夜のあいだの部屋の空気は、宿の設備にまかせてOKです。JR熱海駅から無料送迎(要予約)があり、駐車場は128台無料。駅からの移動を宿にあずけられると、着いてすぐの時間がすこし長くなりそうです。貸出のベビーベッドは数に限りがあるので、予約時に伝えておいてください。
箱根——小田原で一度乗り換えて
箱根ホテル小涌園(箱根)
①②の両方に効く一軒。 貸切風呂が7つあり、家族だけで入れます。泣いても、はしゃいでも、順番を待たなくていい。展望露天風呂付きの大浴場も2か所あるので、上の子と交代で行くこともできます。
なお、おむつの取れていないお子さんは大浴場の浴槽には入れないため、赤ちゃんのお風呂は貸切風呂で、と考えておいてください。
食事はビュッフェに離乳食の用意があり、キッズメニューも。対応する月齢の幅は、予約時に確認しておくと安心です。客室は和室と洋室から選べ、ユニバーサルデザインルームもあります。ベビーベッドの貸出があるので、添い寝にするか分けて寝かせるかを、その日の様子で決められます。
湯河原——熱海の一駅手前、部屋のなかに湯がある
湯河原温泉 懐石旅庵 阿しか里(湯河原)
①がいちばん効く一軒。 全客室に源泉掛け流しの露天風呂が付いています。共有の大浴場に行かなくていいということは、寝かしつけたあとに、親が自分のタイミングで湯に入れるということです。
人目も、湯あがりの段取りも、部屋のなかで完結します。貸切露天風呂もあります。JR湯河原駅からの無料送迎(要事前予約)があります。駐車場は10台と多くないので、車で行くなら予約時にひと言確認を。懐石の宿なので、食事の形式や子ども向けの対応は予約時に確認してください。
もう一歩だけ先まで行けるなら——伊豆高原・伊東
熱海で乗り換えて伊豆急に入ると、選択肢がもう少し広がります。移動が一段増えるぶん、①②に③まで重なる宿があります。
アンダの森 伊豆いっぺき湖(伊豆高原)
①②に、③の「判断を手放す」側までそろう一軒。 貸切露天風呂が7箇所、月齢ごとの離乳食や粉ミルクの提供あり、ベビーベッドの貸出におむつ替え台と授乳用ソファのあるベビールーム、客室の電子レンジに無料のランドリーまで。夕食時はアルコールを含むドリンクが飲み放題で、滞在中に追加でいくらかかるかを数える回数が減る宿です。財布の判断を手放せると、気持ちも少し軽くなります。
アンダものがたり(伊東市)
①②に効く一軒。 貸切風呂が4タイプあり、ほかのお客さんを気にせず入れます。食事は生後5ヶ月から12ヶ月の離乳食が夕食時に無料で、1歳以上向けにはレトルトタイプの乳幼児食の用意も(提供の条件は宿に確認してください)。朝夕ビュッフェで大人の量も調整できます。
全客室に内風呂があり、ハンモックや滑り台の付いた客室タイプもあります。ベッドガードやバウンサーは貸出で頼めて、授乳やおむつ替えには完全個室のベビールームも(使える時間帯は明記がないので、夜中に使いたいときはチェックイン時に確認を)。
予約する前の、最後のひと確認
同じ「赤ちゃん歓迎」でも、条件は宿ごとに違います。ここだけは、公式サイトか電話で押さえておくと安心です。
- 貸切風呂:無料か有料か、予約制か、当日先着か。滞在中に何回入れるか
- お部屋食:全プラン共通か、赤ちゃん向けプラン限定か
- 離乳食:対応する月齢の幅と、アレルギーの相談ができるか
- 託児:預けられる月齢の下限(0歳が対象かどうかは明記がないことが多い)
- 貸出品:ベビーベッドなど数に限りがあるものは、予約が必要か
気になる宿が見つかったら、詳細ページの「あの瞬間への備え」と「年齢別」に、もう少し細かい情報を整理しています。あわせて貸切・家族風呂のある宿や子連れで泊まれる温泉宿からも探せます。
近いところで、一泊だけ。それでも、肩の力がゆるむ時間になりそうです。全部を完璧にそろえて出かけなくて大丈夫です。